こんにちは、akioです!
サイトをご覧いただき、ありがとうございます。
この記事では、子宮と卵巣を全摘出したアラフィフシングルマザーの現在の様子をお話しします。
・更年期症状辛くないですか?
・ひげが濃くなったり、太るってホント?
・仕事への影響ってあるの?
令和3年3月に子宮と卵巣を摘出する手術をしてから、2年ほどが過ぎました。
その間、いろいろと質問されたり、現在の体調をご心配いただいたりすることがありました。
女性にとって、子宮卵巣がなくなるということはとても大きな出来事です。
その分、皆さんにも興味関心がある話題だと思います。
何か1つでも、心配事を抱えている方の参考になればいいなと思い、この記事を書いています。実際の体験談のお話になるので、医学的に心配なことは担当の先生に確認してくださいね!
最後には、婦人科の医師から言われた大事なことをお伝えします。
『子宮卵巣全摘出手術したらどうなるの?』の質問に体験者が答えます
子宮卵巣全摘出することになったワケ
こんな症状に要注意!
数年に一度の頻度で、我慢できないくらいの腹痛に見舞われることがありました。
それは、起きているのもやっとの状態で、冷や汗がぼたぼたと落ちてくるほどの激痛です。
動けないし、誰かを呼ぶこともできないし、ただ時間が過ぎるのを待つだけです。
そのまま耐えていると次第に痛みは治まっていき、何事もなかったかのように戻るのです。
ある日の深夜2時、また痛みが襲ってきました。
いつものようにトイレの壁に寄りかかり、痛みが過ぎるのを待ちました。
しかし、その日は様子が違いました。時間が経っても、痛みが治まらないのです。
『なんで?』と思いながら、力を振り絞りなんとかトイレからリビングに移動し、様子を見ていました。
2時間経っても、痛みが治まらない…
最終的に息子に救急車を呼んでもらいました。
診断名は、『卵巣子宮内膜症嚢胞の破裂』
聞きなれない言葉でしたが、調べたら『チョコレート嚢胞』のことでした。
40度近い熱もあったようで、ひとまず痛みが治まるまで入院して様子を見ることに。
3日間入院し、退院しました。
そのとき言われたことは、
- 今後も繰り返す可能性があること
- 日頃の不正出血もこれが関係していること
- 今後手術することも視野に入れること
でした。
繰り返す卵巣の腫れ
総合病院で手術した後は、行きつけの婦人科に通っていました。
退院時通常の状態に戻った卵巣でしたが、その後の経過観察でまた腫れていることがわかりました。どうやら、右の卵巣が7㎝ほど腫れているらしい。
また、総合病院に戻され、再検査。
そのときには、9㎝になっており、見た目にもポコッと出ているのがわかりました。
医師からは、温存する選択肢もあることも含めながら、
- 子宮内膜症は繰り返すこと
- 40代以上はがん化のリスクが高くなること
- 卵巣だけでなく卵管も腫れていること
- もう子供を望まないなら、摘出する方法もあること
などの説明がありました。
少し考えることはありましたが、私は手術することに決めました。
授かりものの子どもが3人いて、これから結婚する予定もなし、なによりまたあの激痛が襲ってくるかもしれないという恐怖の方が大きかったのです。
手術前の体調はあちこち最悪
手術を決めてからの1か月、体調は最悪でした。
卵巣が肥大していることにより、腰痛が悪化していきました。
また、膀胱が圧迫されているため、1日にトイレに行く回数は20回を超えました。
以前は生理の合間にあった不正出血も、この頃にはほぼ毎日に。
手術することにより、強制的に更年期の状態になるため、もしかしたらホルモン剤を飲まなければいけなくなるかもしれない心配はありましたが、早く手術して楽になりたいなぁ、というのがこのときの本音でした。
子宮卵巣全摘出手術方法とかかった費用
私が通った総合病院では、開腹手術のみの対応ということでした。
開腹手術は基本の手術で、直視しながらできることがメリットですが、術後の負担が大きいことがデメリットです。
できれば傷が小さく治りも早い腹腔鏡手術と思っていましたが、対応していないのならしかたがない。
手術費用と入院費用、実費負担は53,000円程でした。
差額ベット台と食事負担分です。
いくら費用がかかるか心配でしたが、医療費の補助を受けることができました。
加入していた保険は自分で簡単にネット申請ができ、保険金は1週間後には振り込まれました。
生活に負担をかけることなく、過ごすことができました。
子宮卵巣全摘出手術 入院から退院まで
母子2人暮らしなのに母入院って!
ところで、我が家は母子2人暮らしです。
どうやって入院手術を乗り切ったかというと、長女に帰ってきてもらいました。
当時長女は、県外の専門学校に通っていました。
3月ということもあり、ちょうど春休みだったことが幸いしました。
子どもたちの成長には、本当に感謝です。
また、近くには子どもたちの祖父母が住んでおり、何かとお世話していただきました。
子どもたちの父親の両親なのですが、別れた後も行き来しており、いつも子どもたちを支えてもらっています。
入院生活
手術から退院まで、10日間入院しました。
癒着がひどいかもしれないとのことで、入院を通常より1日早め、人よりたくさん下剤を飲んでお腹の中をすっからかんにきれいにしました。ここから3日間の絶食です。
手術直後は、痛み止めの力をお借りしました。
点滴で痛み止めを入れていましたが、それでも定期的にくる激痛。
プラスで、痛み止めを処方してもらいましたが、悪夢にうなされたこともあり、夜はほぼ眠れませんでした。
食事は、術後1日目の軟菜食からスタート。
栄養満点のおいしい食事は毎日完食。心が元気になっていきました。
早期回復のために、手術翌日から歩くことになります。
最初は起き上がるのも相当な勇気が必要でつらい作業でしたが、医師からは、今日のノルマを与えていただき、なんとかかんとかこなしました。
開腹手術ということもあり、できればお腹に力が入るトイレには行きたくない気持ちでしたが、術後入れていた菅は翌日抜くので、1人で歩いていくしかありません。
意外にも大便よりもおしっこのときの方が痛かったです。
この痛みは、退院後もしばらく続きました。
面会はもちろん禁止でした。
看護師さんに話し相手になってもらい、また生まれたばかりの赤ちゃんの泣き声に癒される毎日でした。
シャワーは、4日目からOKでした。
また、血栓症を予防するために履いていた弾性ストッキングも4日で終了。
途中発熱したりしましたが、予定通り11日目に退院することができました。
当然と言えば当然なのですが、入退院・手術の説明から手続き、保険関係や仕事関係のこと、全部1人でこなさなければいけません。事前にいろいろと調べておいて、よかったなと思います。
子宮卵巣全摘出手術 退院後の生活
退院後は、自分が思うよりもダメージが大きいので、無理をしないように過ごすことが大事ですが、生活のこともあるので自分と相談しながら進めていきました。
仕事は、約3週間後に復帰しました。
トータルでは、1か月休職し、傷病手当金を申請しました。
同時に、加入していた医療保険の「入院・手術給付金」も申請しました。
田舎なので、車の運転必須なのですが、こちらは2週間目からスタート。
短い距離からということで、子どもの習い事の送迎を再開しました。
長距離移動は負担になるとのことで、大会の応援は見送りました。
お腹の負担になるので、重いものを持つ=お腹に力が入りそうなことは極力避けました。
散歩や家事をして、軽く体を動かしました。
お腹の傷は、衣服に触れるとむずむずしたので、お腹用のテープを貼っていました。
痛みは全くなかったです。
子宮卵巣全摘出手術 現在の体調
さて、ここまでつらつらと経緯を書いてきましたが、皆さんが知りたい現在の体調についてお話ししますね。
更年期症状ツラくないですか?
結論。びっくりするほど、毎日絶好調です。
最初こそ、ホットフラッシュの症状が出たものの、次第に治まりました。
心配していたホルモン療法も、まったく必要ありませんでした。
気分の浮き沈みなどもなく、むしろ今はイライラすることがなくなりました。
私の場合は、ホルモンバランスが崩れたことによる影響はほとんどありませんでした。
ひげが生えたり、毛が濃くなるってホント?
今のところ、そのようにはなっていません。
検索すると、たしかにそのような現象が起きることもあるようですね。
今後濃くなってきたりするのでしょうか?
引き続き、検証します。
骨粗しょう症大丈夫?
実は、今から15年前くらいに骨粗しょう症の検査をしたとき、骨年齢が60歳と言われました!
『これはヤバい』と、あまり得意ではなかった乳製品を取るようにしたところ、骨年齢は若返りました。そんな経緯があり、今のところ骨粗しょう症の心配はありません。
鬱症状ないですか?
ないです。
手術前、友人から『女じゃなくなるみたく悩むかもしれないけれど…』って言われ、『あ、そうか、普通の女性は悩むところだよね』と思った記憶があります。
子宮卵巣がなくなることは、私にとってはそこまで重要ではなかったです。
ただ、このタイミングじゃなかったら、私ももっと悩んだと思いますし、自分の今の状況がおそらく例外なのかもしれません。
太りやすいって聞きましたが?
ぐんぐん太りましたし、中性脂肪値も増えました。笑
女性ホルモンが低下すると、内臓肥満型になりやすいと言われています。
とにかく食欲が治まりませんでしたし、食べても食べてもお腹がすく状態でした。
その結果、定期健康診断の血液検査の結果が悪くなったので、食生活を改善しました。
こちらの記事に書きました。
何か困っていることはないですか?
抜け毛と記憶力に困っています。物忘れが頻発しています。
仕事でも、パフォーマンスが悪くなっていることを実感しています。
いつも子どもにも怒られます。
記憶力については、こちらの記事で書きました。
それ以外は、仕事も日常生活も元の生活と同じく過ごしています。
さいごに:婦人科医から言われた大事なこと
いかがでしたか?
人生で考えると、わりと大きな手術をするということで、手術前はこれからどうなるのだろうと大きな不安がありました。
術後は、あんなに悩まされていた腰痛や出血がなくなり、QOLが向上しました。
何より、一番心配していた両親に、毎日健康で過ごす姿を見せることができてうれしいです。
そして、婦人科医からはこんな話が。
『子宮頸がん検診毎年受けてますよ~って言われる方多いんですが、あれは頸部に異常がないか調べているだけなので、きちんとエコーとかで卵巣の様子だったり中の方も診てもらいましょう』とのことでした。
これからは、健康にますます気を付けたいお年頃になります。
かかりつけ医を見つけ、常に自分の体と向き合って生活していきたいですね!
読んでいただき、ありがとうございました!